本日の衝動買い漫画

社会人1年目の去年は、ひたすら余裕がなくて漫画を読む気力も時間もありませんでした。ここ最近にきてようやく、少しずつ読むようになってきました。漫画を読む目的は、主に現実逃避ですが。

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ  (2) (Feelコミックス)

うさぎドロップ (2) (Feelコミックス)

タイトルも作者名も全く聞いたことのない作品でしたが、試し読み用に置いてあった1巻が読みやすかったので購入。自分はわりと保守派なので、こんなふうに名前も知らない作者の漫画を購入することは非常に珍しいです。

ストーリー:
主人公は三十路男の大吉。祖父の訃報を聞き、葬儀のために帰省すると、そこで見知らぬ6歳の女の子、りんと顔を合わせる。その子は祖父の隠し子で、母親の所在は不明。親族一同が女の子の引き取り先で揉めるさまを目にした大吉は、自分が女の子を引き取ることを決め、2人の同居生活が始まる。

この作品の魅力は、何と言っても主人公の行動力と成長っぷり。りんと一緒に過ごすため煙草は禁煙。抱っこをして走れるようにカバンはショルダーに。職場との距離と保育終了時間を考慮した保育園探しをして、残業のない課への異動願い提出。夜は飲み会には出ない。実際に育児をするとなると、こうなるよなーという細かい状況がたくさん出てきます。その1つ1つに、主人公は戸惑ったり悩んだりしながらも確実に前に進んでいく。そしてりんと心を通わせていく。その姿を見ていると、とても優しい気持ちになります。“子どものペースに合わせた生活”に苦痛を覚える親も少なくない今時の世の中で、この主人公はスゲーな、と。そんな感嘆と心地よさとともに、親になるって何だろう?子どもを育てるってどういうことだろう?という疑問を投げかけてくる作品だと感じました。うん。好きだなコレ。