京都旅行記2日目(後半)

sasacamax2007-10-03

■昼食
人込みをかき分けて清水寺終了。暑さと空腹でグロッキーなオイラを見かねて、友人がメシ喰うぞ!と引っ張ってってくれました。清水寺からの坂の途中にあった「日月庵」で入店。入り口が雰囲気いいです。生憎席が窓際ではなかったのですが、窓際席はすごく眺めが良さそうでした。懐石とか食べる元気もお金もなかったので、茶そばを注文。普段、うどん派なもんで蕎麦をあまり食べないんですが、このとき食べた茶そばはクセがなくてスルスルっといける感じ。疲れた身体においしくて幸せでした。ついでにこのお店のオマケは、店員さんドジっ子属性だったこと。いかにもバイトの高校生!って感じの、着物も着なれてない危なっかしい感じ。ドジっ子好きの方なら萌えるのかもしれませんよ。
お昼を食べてやや体力回復したところで、次は甘いモノ!と宇治金時を食べる。これにてHP完全回復。またまた時間の余裕が発生してるので、三十三間堂も行こう!というノリでタクシーに乗り込みます。ここでも人間観察。タクシーの運転手さんが、五条坂が渋滞し全く動かない&観光客がチンタラ周りを歩いて邪魔という状況に超イライラしてました。観光地なので、観光話の1つでもしてくれるのかと思いきや、終始無言で時折舌打ちという有様。こちらはお腹いっぱい幸せ気分だったので、その態度に対して別に怒りも湧きませんでしたが、関西のおっさんってのは短気なんでしょうか?
三十三間堂
中学の時に修学旅行で来た時以来2回目です。中学当時はグループ行動のため、ゆっくりと見てまわることができませんでしたが、今回は自分のペースで思う存分観賞できました。千手観音!二十八部衆三十三間堂って、なんか人を魅了する特殊なオーラが出てると思う。一緒にいた友達が美術関係ということもあり、2人で仏像1体1体についてあーだこーだ言いながらじっくり堪能しました。すげぇ楽しかったです。あんな素晴らしいところにペンキでいたずらしたヤツにばちがあたるといいよ。
伏見稲荷大社
三十三間堂の後、京阪本線伏見稲荷大社へ。

狛犬のかわりに狐が出迎えてくれます。カッケー!朱塗りの楼門も本殿も美しいのですが、伏見稲荷と言えば、何と言ってもやはり千本鳥居!

まるで異世界へ誘うように立ち並ぶ鳥居。ここはあの世か現世か?と不思議な錯覚を覚えるトランス感がいいんですよね。これを味わうために京都に来たんじゃーい!
鳥居をくぐり抜けて奥社奉拝所にたどり着くと、願かけ絵馬がたくさんかかっています。その絵馬のかたちが狐の顔の形!稲荷大社らしいこの絵馬に感動し、思わず自分も書いてしまいました。

絵馬には願い事の他に、狐の顔が好きに書けるようになっています。周りの絵馬を見るとわりと可愛らしいものやギャグっぽいものが多く、それはお稲荷さんに対して失礼だろ!と男前路線を狙ってみました。なんかちょっと「や ら な い か ?」とでも言い出しそうな雰囲気になってしまった気がするのは内緒。
休憩処で、生まれて初めて「ひやしあめ」を飲みました。京都のいたるところで看板(のれん?)を目にするので、これは何だろう?と疑問に思い友人に尋ねてみたところ、「関西に昔からある夏の飲み物。生姜が効いていて甘い。」という説明を受けました。そんなオリジナリティー溢れるモノなら、飲んで見なければ!ということで初挑戦。

おそるおそる飲んでみると・・・衝撃!甘い!なのに生姜の刺激が強い!辛い!喉にくる!油断して飲んだらむせました。頭の中では、天童よしみの「なめたらアカン〜♪」(のど飴CM)の歌がエンドレスリピートです。なめてかかったら痛い目にあいます。恐るべしひやしあめ。慣れたらきっと、おいしいんだろうな、うん・・・。
余談ですが伏見稲荷はめちゃめちゃ蚊が多かったです。木や藪が多いせいかと思いましたが、友人曰く「伏見は酒どころで酒蔵が多いからボウフラがいて年中蚊がいる」とのことです。虫除けスプレー必須です。
■抹茶スイーツ
ホテル近くに戻り、おやつの時間ということでスイーツを楽しみます。三条通沿いにある「京はやしや」。こちらも人気店で混んでましたが、タイミングよく入店できました。お茶を使ったおいしそうなメニューがたくさんあって迷いましたが、アイス・抹茶わらび餅・白玉あずきの3つが楽しめる「デザート3種盛り」をお願いしました。

このセット、アイスとお茶の種類を選ぶことができます。アイスは抹茶と紅茶の2種類から、お茶はほうじ茶と玄米茶の2種類から。自分は「抹茶アイス&ほうじ茶」の組み合わせをチョイスしました。運ばれてきた瞬間、皿に並んだ3種類の眺めに思わずニンマリ。お味も優しい甘みが歩きつかれた身体にじんわり染みて美味しかったです。本当はボリュームのあるパフェも食べたかったんですが、昼に宇治金時を食べたので、さらに冷たいものを食べ過ぎたら絶対お腹を壊すなーと思い、安全策をとりました。ちなみに抹茶ゼリー(上にでっかい抹茶ソフトが乗っている)を頼んだ友人は、見事に夕方腹を下してました。バカめ。
■夕食
一旦ホテルに戻って昼寝をし、暗くなってから街へくりだしました。

写真は先斗町(ぽんとちょう)です。鴨川と木屋町通の間を南北に走る、石畳の狭い通りで、その道の細さと造りが情緒的で、胸を高鳴らせる魅力を持っています。
夕飯は、友人がフンパツしたい時に行くという「こま井亭」ですき焼き。鴨川沿いは、年に一回夏の期間だけ立ち並んだお店たちが「納涼床(通称ゆか)」と呼ばれる川面の席を設けるんだそうです。この日はちょうど晴れていたので、床の席でいただくことができました。
木組みでできてる
三条大橋が見える
鴨川のほとりにはカップルが並んで座っていたり、アマチュア少年バンドがお世辞にもうまいとは言えない演奏を披露していたり、夏の青春エネルギーに溢れていました。そんな若者たちを床から見下ろして食べるすき焼き。普段なら絶対できない特別な贅沢です。非現実の世界!これぞ旅の醍醐味・・・と悦に入りながら、2日目の夜が過ぎていきました。
→最終日へ続く